2014年9月

トキの棲む島 佐渡島3日間

戸塚 寛
JA1PYP
縁起の悪い言葉ですが「死ぬ前に一度行きたい」シリーズです。
過去のシリーズは2013年夏の「石垣島とその周辺」、今年2月の「札幌雪まつりと流氷見学の旅」。

今回は佐渡島。火野正平の「こころ旅」で2週にわたって中継されたのと「大人の休日クラブ」のTVCMで吉永小百合さんのバックに写っている宿根木の船大工が作った家などもあり人気が出ているようです。
旅行社は榎本さんが探してくれたCT旅行社。2014年8月末の月曜日、東京駅7:50集合、8:24発の「とき309号」で出発です。
東京駅から乗車する森口さんと青木さんには悪いのですが、私と榎本さんは大宮からの途中乗車にして頂いたので大宮8:50発です。

大宮からは他に母娘の3人組が乗車し総員22名のツアーです。
添乗員は女性の石川さん。さっそくお弁当とオプションの希望確認と料金の徴収が来ました。
ここで、皆から例の公金を集会計は青木さんにお願いしました
我々は新潟港から佐渡島の両津港までの往路をジェットフォイルにしたので、昼食は佐渡島現地の食堂と決めていました。たらい舟等の観光オプションはすべてパス。

前後の座席を回してさっそく朝の宴会です。残念なのは席を回すとテーブル類がありません。最初のアテは義妹がイタリアから持参したバッファローのチーズとサラミでしたので青木さん持参の赤ワインから頂きました。
次はステンレスボトルで持参した、冷(ひや)の「獺祭」です。このほか銘酒、「大山」「玉の光」「御湖鶴」も控えています。

話は戻りますが、ツアーの席は2階建て車両の1階なので景色はほとんど見えません。
普通の通勤電車の2階建はグリーン車ですが新幹線は2階だけがグリーンです。
当たり前ですね。景色が見えないのにグリーン料金取ったら怒ります


2階建新幹線、見えずらいですが1階ということは窓の下側
はホームと同じ高さです。

新潟は雨でした。バスに乗って新潟港に向かいます。
フェリーとジェットフォイルの乗船時間差は1時間半です。ここでスケジュールを見るとジエットフォイルの乗客は両津港でこの1時間の待ち時間を島娘の「語り部」をお飲物と佐渡銘菓を頂きながら楽しむとあります。つまり本来我々はフェリーを見送ってからの出発です。そこで各自の乗船券を入手したあと窓口に走り、1時間ほど早い船に交換して貰いました。

これ大成功で島娘の「語り部」の前に両津港で昼食をゆっくり楽しめました。
高速船は製造がボーイング社、シートベルト着用飛行機と同じでトイレ以外立ち歩けない。最前列に座って乗り心地だけは楽しめました(雨で景色は見えなかったと言うことです。)。速度計が付いており湾内でも24km/h(これはフェリーの巡航速度とほぼ同じ)最高は82Km/hまで確認しました。



ジェットフォイルの切符を交換してもらいました
ジェットフォイル
佐 渡島初上陸です。天気は曇り。両津港2Fの土産物売り場を通ると最後に燕三条の刃物屋がありました。森口さんがさっそく立ち寄ります。料理好きの彼として は出物があれば買いたかったようですが、良いものはやはり高価(ネットより高いということ)で取りあえず往路は見るだけということでした。
地上に降りて昼食です。ここでは軽くビールと刺身定食を頂きました。
値段もお味も満足で、お弁当より良かったねと一同納得。次の高速船の到着時間に合わせて両津港に戻りました。

船内の速度計は81Km/hを示しています、全く揺れません
トキに迎えてもらいました


両津港の海鮮定食 両津港のターミナルビルにウェザーニュース社の定点観測カメラがありました
我々以外で高速船のオプションを選択した方は女性客御一人でした。
何食わぬ顔で到着口に行くとCTツアーの看板を持った女性が待っており、その方に付いていき、ターミナルビル内の日本間に通されました。この語り部は自ら 隅田川の「すみた」とおっしゃったので隅田さんと書くのでしょう。お手製の紙芝居による民話から始まりました。声がコロコロしていて上手かった。また佐渡 おけさの踊りも素晴らしく一同、感動しました。
このオプションは船賃の差額分しか払っていないのでお得でした。お勧めです。


墨田さんのお話
墨田さんの佐渡おけさ
皆と合流して観光バスです。ガイドは山本さんと言って声も良くベテランガイド。
佐渡島では新潟交通佐渡という会社ほぼ独占ですね。違う観光バスは滞在中一台しか見ませんでした。
最初の観光地はトキの森公園です。両津港から加茂湖を挟んで対岸にあります。
窓越しでしたが生きているトキを50cmの近くから見たのは当然初めての経験です。
ニッポニアニッポンは美しい鳥でした。朱鷺色と言うのは羽の裏側の色を指すそうです。


最後の日本産のトキ、キンの脾
トキ。動画はここ
宿は2泊とも両津椎崎温泉「ニュー桂」です。
住所は佐渡市原黒696-1湖畔ではないが加茂湖が望めます。加茂湖は汽水湖で牡蠣の養殖いかだが多数浮かんでいました。
ホテルの玄関に新潟県内旅館の名物女将一覧のポスターが貼ってあり佐渡の項に6名が写っていて当館の女将も入っていました。建物は新しくありませんが従業員の教育も行き届いていて、食事も美味しかった。さすがに佐渡ということでご飯が美味しい。二日目の夕方散歩をしたのですが近くにホテルの田んぼがありました。
「昔の農法による実験米作り」みたいなことが書いてありましたがお客のご飯を全部あの田圃で賄っているのかな?的な広さでした。実態は不明です。
温泉はナトリウム塩化物泉ですが入った感じは肌がつるつるしてアルカリ性が強い感じでした。食事は全員が宴会場での座席で一日目のメインは蟹でした。足の関節から1センチの場所を折るときれいに身が抜けるとの説明を仲居さんがしてくれて、順番に実地指導して頂きました。我々はビールと地酒を少しお願いしました。
夜にはホテルのロビーで佐渡おけさショーが開かれました。


かにを肴にビール
夜は佐渡おけさショー、佐渡滞在中はどこに行っても佐渡おけさの音楽が流れていました
二日目の最初の観光地は夫婦岩です。国道350号線を真野湾に向かいます。
右手には大佐渡山脈があり、主峰の妙見山の頂上に自衛隊のレーダサイトが見えました。
通称ガメラレーダと言います。なぜガメラかと言うと廻るアンテナではなくダイポールアンテナが数千個並んでおり、各アンテナの位相ずれを検出して目標を感知する、アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダと言うものでアンテナを保護するレドームが丸型で四角い建物の3面に張り付いているのでガメラと称しているのでしょう。ホテルからも見えて仲間が望遠で撮影しています。ちなみに国道の左に見える、大地山、経塚山などを小佐渡山脈と言うそうです。
七浦海岸の夫婦岩に着きました。二見浦の夫婦岩より2倍 の大きさだそうですが、同じツアーのおばさんが「しめ縄がないね」と言っていました。駐車場と宿泊客が居そうもないホテル併設のお土産物屋があり、日本三 大名石である佐渡赤玉石の大玉が数百万円で並んでいました。皆さん、石は買わないで藻塩を買っていました。私は道を挟んで建っている小さな製塩工場を見学 させて頂きました。佐渡第二の街、相川を通って尖閣湾に向かいます。


ガメラレーダー、ピンボケですが
七浦海岸、夫婦岩
相川には立派なホテルが立ち並んでいました。海岸線は奇岩が多く、夕日スポットと思われる場所も数多くありました。尖閣湾の揚島遊園という場所でグラスボートと称している海中透視船に乗ります。定員15名 ほどなので二班に分かれます。沖縄のサンゴ鑑賞船と基本的に同様の作りになっていました。最初は小魚を覗いていましたが揺れがひどく船酔いしそうです。奇 岩を眺めながら岩と岩の間の狭い海峡を波の荒い中を通過する船旅は結構スリルがありました。まあお勧めです。半島の先にある小さな島を揚島と言い、これに 渡るための橋を遊仙橋と言います。昔は木造の吊橋で映画「君の名は」のロケ地だったそうです。そのため別名を「まちこ橋」と言うそうです。私は「君の名 は」はラジオで聞いただけです。
揚島には土産物屋があるだけでした。榎本さんはそこで売っているサザエのつぼ焼きに興味があったようですが「値段が書いていない」と言うことで買いませんでした。後で到着した私が見たら店の横壁に一個300円、2個で500円とありました。
船着き場は橋を渡らず、手前の階段を下りて隧道を潜って行きます。ここには大きなボラが餌づけをしたのかたくさん泳いでいました。多分グラスボートから見 せるためでしょう。今回の旅行に釣竿を持った老夫婦と孫のグループが居ましたがここで竿を出したら釣れたでしょう。揚島遊園内に無料で入れる水族館があり ました。この水族館の売りは他ではめったに観られない、という烏賊です。
水槽に入れると数日の寿命なので、他の水族館では殆どいないのだそうです。海が時化の時は水槽が空っぽになる時があるらしい
他にドクターフィッシュと言う人間の皮膚の角質をつっつく小魚がいました。手を入れるとすぐ集まってきます。
結構大きな回遊水槽もありサメやマンタも泳いでいました。2階は資料展示館になっており「君の名は」関係資料、江戸時代の民具等もありました。時間調整には持って来いです。


こんな小型のグラスボートで荒波に出て行きます
物凄い荒波にもまれた恐怖の15分。後10分長ければ船酔い必至でした。動画はここ


君の名はのロケ地を示す写真、橋は木製の吊橋
資料館

尖閣湾の遊覧船と揚島をつなぐ橋。当時は木製の吊橋だが現在の橋は三代目


資料館 ドクターフィッシュ、動画はここ
次に小木に向かいます。真野湾を右に見て国道350号線を走るのですが真野湾を挟んで台ケ鼻灯台の先に岩が数個見えます。夫婦岩かな?と思ったらすかさずガイドさんが「そう言うお客がいるけどここからは見えません。半島の裏側になります」のアナウンスでした。
この海岸線の道の両側に名物「おけさ柿」が植えられていました。矮小に品種改良されていてとても柿の木とは思えませんでした。収穫の容易さのためです。
小木の街に入って最初の停車は、本日の昼食場である小木屋です。2階の食堂で予約した、釜飯定食を頂きました。日本酒も頂きました。
小木の港は直江津とのフェリー乗り場でもあります。桟橋は海に向かって左から大中小と3本あり、フェリー用、ヨット等用、たらい舟用になっていました。
小木屋から数百メートルの駐車場に行くと観光バスで満車です。待ち時間が結構ある、というのでガイドさんたちの判断でたらい舟待ちは避けて宿根木観光を先にしました。途中に佐渡小木民俗博物館の前を通り、半分開いた引き戸の隙間から「北前千石船」が見えました。
宿根木の集落は面積としては小さいが贅沢な街でした。造成当時から道は石畳だったようです。同時代の中山道浦和宿と比較すると現ナマの量が違ったのでしょう。TVで見た、海岸に面した防風竹垣の門はこの観光コースでは出口になっていました。
左の綺麗な小川をさかのぼって行きます。ひと気はない感じですが無人ではなくところどころの空き家に手を入れて有料で入室可能になっていました。
吉永小百合ポスターの「船の舳先風三角家」に到着。
皆、「ポスターより家の背が低い。合成写真だ。」と言っておりましたが、吉永さんも小柄だからね。300円 払って中を見たかったのですが成り行きでガイドさんの後を付いていきました。TVによると千石船の船室の高窓同様の作りになっておりロープと滑車で下から 引き戸を開閉させる仕組みを実際に見たかった。宿根木の集落を山側に向かうと共同井戸があり、水汲みに往復した跡として石段の中央が大きく凹んでいまし た。井戸を左に折れて、称光寺に到着です。この寺は時宗と言う少数宗派で、藤沢の遊行寺が総本山だそうです。ガイドさんが渡海弁財天も祭ってあると言って いました。ガイドさんから「山門の観音開き扉の左右を船大工と宮大工が作製した。さてどちらでしょう」と言う問題が出ました。「三枚の板の隙間が見えない 左の扉が船大工」が正解でしたが、「船大工の方は一枚板に見える」とガイドが言ったので、すかさず「板目の年輪がきれいに3枚並んでいるのに一枚板に見えるわけない」(お前の眼は節穴か?)カッコ内は顔を見ながらの無言。これ以来ガイドは口を聞いてくれませんでした。
江戸時代には文字通りの寺子屋があり、地図に日本海と初めて記した柴田収蔵もここで学んだそうです。出口近くに生家もありました。ところで、柴田収蔵がこ の海を「東海」と名付けたらどうなっただろうと考えました。しかし、「西海」としたでしょうね。宿根木はお勧めです。白山神社にも行きたかった。


千石船
宿根木では猫に出迎えてもらいました

内部を公開している民家、残念ながら見学はなし 営業中の茶房


吉永小百合のポスターで有名な建物
歴史を感じる石畳の道
小木の港に戻って「観光たらい舟」の時間ですが、我々は乗らないので海を見ていました。
この時外洋ヨットが入港してきました。船尾の国旗はイタリア風でした。世界一周の途中でしょうか。
たらい舟を経営している会社は力屋観光汽船鰍ナ小木屋同様に、土産物屋と食堂も経営していました。かなり時間が経ってから気がついたのですが駐車場の向かいにある、有料ですが海運資料館で時間をつぶすべきでした。


佐渡名物たらい舟
外国の旗を掲げているヨット
次は真野新町まで戻り真野御陵付近にある「佐渡歴史伝説館」です。
最初に「真野宮」に寄ると何故か我々ツアーのために神主が待っておりお祓いを受けました。二礼二拍手一礼について何か「全部やらなくて良いよ」的なことを 年寄り独特の言い回しで叫んでいましたがなんだか忘れました。佐渡伝説資料館は順徳天皇、日蓮、世阿弥の佐渡ゆかりの人物別にハイテク人形ロボットを使っ た体感型の博物館であり、世阿弥ロボットは能の本物衣装も含めて製作費が3000万円であるとのガイドさんの説明です。また、お土産屋ではジェンキンスさんが「太鼓番せんべい」を売っているが、本日火曜日はお休みで等身大の写真が置いてある。最近は本人とツーショット写真を撮るには御煎餅を買う必要がある。これもガイドの説明です。榎本さんは個別にオプション費用を払って入館しましたが我々はそこから700m離れた真野御陵に行きました真野御陵は順徳天皇の火葬塚です。要するにここで火葬はされたが、お骨(こつ)は京都に移されてここには無い。雰囲気のある里山でした。一辺が50間程の御陵を一周して戻りました。御陵の案内所にアルコール共和国の看板が立っていました。真野新町は日本酒の醸造所が多いようです。
順徳天皇お手植えと伝えられるの樹齢750年余の石抱きの梅 ようやく着いた真野御陵、残念ながら中は立ち入り禁止でした
ホテルには4時前に着いたので加茂湖まで散歩兼コンビニでお酒の買い出しに行きました。
田んぼの端で丘の麓にあるホテルです。違うホテルが3軒建っています、夕日と湖の宿あおき、椎崎温泉、ホテルニュー桂です。すでに真中のホテルは聞いたことのない宗教の教会になっていました。散歩の途中に北一輝のお墓が500mにあるとの看板が出ていました。
無視してコンビニのセーブオンを目指します。青木さんが公費で日本酒を買っていましたが銘柄は忘れ ました。コンビニから加茂湖畔は意外に遠かったので寄らずに帰ります。ホテルへの帰り道は田んぼの真ん中の長い長い一本道です。同じホテルの泊まり客と思 われる若い女性が夕日に照らされてこちらに歩いて来ます。時間が経ってもなかなか大きくならない。映画の世界に入り込んだ錯覚におそわれました。仲間も同 意見でした。
本日の夕食メインは甘海老でした。昨夜同様仲居さんが甘海老刺しの解体方法を伝授してくれます。最初に背中の部分を親指と人指し指でもみこみます。青木さ んの結論はいつもの自己流が一番きれいに剥けるとのこと。大きい声で言ったので、ガイドに続いて仲居さんも去っていきました。
部屋で飲んでから私は早く寝てしまったのですが、榎本さんに起こされました。
「お客さんがロビーに来ている」現在、佐渡にお住いの無線仲間の出戸真佐子さんがお土産を持ってきてくれました。佐渡名物のフグの卵巣の粕漬けと加藤酒造の大吟醸酒「金鶴」です。ありがたく頂きました。
ホテル前の田んぼの一本道 2日目の夕食は甘海老がメイン
特別料理のアジのたたきを注文しました 記念撮影
最終日は五重塔の妙宣寺です。佐渡で唯一(新潟唯一)の五重塔も良かったけど茅葺の庫裏が圧巻でした。2年越しの屋根の葺き替えには数千万円掛かったらしい。住職の品の良い奥様が色々説明して下さり良い気分になりました。とっくり蜂の巣も初めて見ました。
大黒柱が有名なのですがこれが超太いけど意外に短い。この大黒柱は五重塔の芯柱ではないということです。何が言いたいのかと言うと、この庫裏は延べ面積80坪 の木造平屋建てと言うことでした。2m70cm位の天井(天井板はないけど)までが家屋でその上は天井用の構造物です。大黒柱の上に太い梁が乗っていま す。本堂を葺き替えた時の鬼瓦も庭に展示してありましたが、巨大でした。妙宣寺はお勧めです。


新潟唯一の妙宣寺の五重塔
本堂の巨大な鬼瓦
庫裏 庫裏の太い大黒柱
庫裏の屋根の内部構造、天井板がありません 軒下にあったとっくりを逆さにしたような蜂の巣、我々左党の守り神
次はアルコール共和国に入国してエールフランスのファースト クラス御用達の大吟醸酒真野鶴の尾畑酒造です。
ジェンキンスさんの娘さんが接客しています。小柄なのでびっくりです。TVでは頭が小さいので大きく見えたようです。真野鶴の吟醸酒を試飲させていただきました。
仲間は私の頂いたお土産が加藤酒造だったせいか買いませんでした。「金鶴を呑んで比較して教えてくれ」と言っていましたが「次の『死ぬ前シリーズ』に持っていきます」と答えておきました。他のツアー客はたくさん買っていました。
次は無名異焼の「玉堂窯元」です。良い(欲しい)器もありましたが家庭内陶磁器断捨離世代であることを思い出して我慢しました。大宮から乗ってきた母娘3人組しか買わなかったと思います。要するに同じ世代のツアーなのです。新婚なら欲しいものはたくさんあるでしょう。と言うことです。旅の後半はツアー旅行社指導のお土産旅になります。


真野鶴酒造
コンパクトなラベル張り機が稼動中
佐渡の最後は「かもこ観光センタ」です。ここで昼食と買物です。
最後に気が付いて後の祭りでしたが、店頭で生岩ガキを売っていました。
これは頂くべきでした。日本酒も常時携帯していましたし。残念です。
帰りは全員がフェリーです。運の良いことに新造船の「ときわ丸」でした。
通常のフェリーより10分早く着きます。私は内部見学しませんでしたがコンビニやゲームセンタもあり、今風の豪華な設計でした。
嬉しいことにラウンジに宴会に適した丸テーブルがありました。
出戸さんから貰ったパンにチーズを挟んだアテは赤ワインにぴったりでした。


テープ切りはありませんがカモメの見送り ときわ丸のラウンジで宴会


カフェテリア
コンビニ、お酒もビールもあります


ゲームセンター
特等室の入口、入れません
新潟港に着きましたが、雨です。このまま帰りたいのですが格安ツアーの仕組みで帰りの新幹線は越後湯沢始発です。時間調整で大源太湖に寄ります。
新潟港から目的地まで一時間半。途中のPAでトイレ休憩すると言う、添乗員のお話しを信じて安心していたのですが、新潟ICまでが渋滞していて、途中の休憩地が湯沢ICのすぐ手前の「塩沢石打PA」だったので、皆トイレが待ちどうしかったようです。
運転手さんは雨だからやめた方が良いと言っていた湖畔めぐりでしたが、一人行くとあとはバス内で待つことになるので結局全員参加になりました。森の中は木 の下での雨宿り状態でそれほど不快でもありませんでした。途中で青木さんが「腕時計型のGPSトラッキング装置を落とした」と来た道を逆回りする騒ぎがあ りましたがバスの座席に落ちていた、という落ち青木さん、湖の半周以上を走って来たらしく息を切らしていました。東洋のマッターホーン「大源太山」を含んでこの場所は晴れていたら相当楽しめるキャンプ地です。浦和から遠いので行かないでしょうがお勧めです。
越後湯沢のコンコース売店は夏季の平日は閉店との添乗員談話でしたが賑やかに開店していました。榎本さんによると、さすが新潟ということで新潟銘酒の試飲が出来るコーナーがあったそうですが、既に閉店時間。写真だけ撮って来たそうです。
結局私の買った唯一のお土産はここで買った笹団子のみでした。CT社さんごめんなさい。こんな客ばかりだとあの料金は成り立ちません。

ずらっと並んだ利き酒のディスペンサー
試飲コーナーの人気ランキング
酔っ払いを発見 大宮駅で一足先に下車、このように1階席はホームの高さ
総括として佐渡島は文化的には能登半島に似ていました。黒く防腐剤を塗った板壁家の作りと瓦屋根は輪島とそっくりでした。瓦は黒の上薬が掛かった能登瓦です。能舞台が異常に多く上皇が流刑にあうくらいですから、京都の影響も強いのでしょう。浦和宿より上等です。
旅行が終わって見た太田和彦の「ふらり旅いい酒いい肴」が、たまたま新潟でした。
そこに出てきた「コバちゃん」の店主小林さんが佐渡の出身で、お話では佐渡のマグロはブランド物と言っていました。現地でガイドが今年は異常にメジマグロが捕れたが地元では食べられない。みんな築地との話と一致します。
また、太田和彦は加藤酒造の「金鶴大吟醸」を番組の中で飲んでいました。何か嬉しい。
では、ごきげんようさようなら

あとがき
松本の友人から旅行記を催促されましたが「どうせ、呑んでいるシーンばかりだろうけど」と言われので省きましたが、ずっと飲んでいました。携帯お燗器も持っていきました。
私は大宮で降りたのですが、後日森口さんからメールがありました。原文のまま掲載致します。
『ツアーメンバーで男の子の孫を連れ右側の席にいた老夫婦のご主人が新幹線を降りるときに皆さんの飲み方を静かにたくさん飲む上級レベルと褒めていました。
普通は騒ぎ始めるらしいのですが通しで飲んでも静かなのが凄いという意味のことを言ってました。そういうものかと感心しました。』

以上

今回の訪問地

写真はここと、ここと、ここと、ここにも
GPS軌跡はここ

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