2016年6月
  世界遺産・白神山地と奥入瀬渓流・八幡平・八甲田山
  専門ガイド同行みちのく絶景自然探訪3日間 
JA1PYP
戸塚寛

 6月28日朝8時20分、青木さんからのメールで「添乗員は福井さん、私は女性の年齢はわからないけど、多分40代。座席は4番のA、B、C」。しばらくしてまた青木さんからメール「訂正です、50代です。」
榎本さんからは「本人に直接聞いたの?」のメールを返信。
 今回の旅は秘湯温泉旅から半年たって、榎本さんが見つけてきた念願の「白神山地」です。
 とは言っても、天狗岳に登るのでもなく、十二湖を散策するのでもなく、ブナ林を2時間程度散策するお手軽コースです。新幹線利用なので榎本さんと私は大宮からの途中乗車で、東京駅に正規に集合した、青木さんからのメールを見ながら大宮に向かいます。
 大宮駅の下りホームの6号車位置に着いても榎本さんの姿が見えません。慌てて電話しても出ません。ギリギリになって「4号車と間違えた」と現れました。
 添乗員の福井さんとご挨拶して宴会です。
 今回のおつまみは榎本さんがTV番組「あてなよる」から初めて作成した砂肝のアテです。これが本人はシャキシャキ感がなくなったと言っていましたが意外に美味(失礼)で青木さん共々お酒が進みました。
下車は盛岡駅です。
話は前後しますが本日のツアー弁当は仙台駅からのものです。12時07分着の盛岡までに食べて下さいのシステムだったので我々は注文しませんでした。
青木さんは横浜からシュウマイ、私は大宮駅でお弁当を買いました。
榎本さん特製の砂肝

盛岡駅で待っていたバスは十和田観光電鉄で運転手は白川健三さんです。
参 加人数が40名強で座席は満員です。我々三人は3列目を確保して頂き八幡平までまた宴会です。ここで天気の話です。梅雨は開けず、浦和も出かけには雨が 降っていて駅まで車で送って貰ったのですが、天気予報では梅雨前線の北にある青森地方は雨なしのはずでした。その通り盛岡では降っていなかったのですがト レッキングの装備で八幡平のすそ野に着いたときパラパラと降ってきました。バスの荷物室から慌てて雨具を取り出して完全装備です。今回の旅行の目玉(旅行 社から見た)FMのレシーバです。
ガイドさんが送信機を持ち、我々全員が受信機を持ちます。20名ずつ2班に分かれて1班が1チャンネル、2班が2チャンネルに周波数をセットします。これは快適でした。
熊野古道旅行もガイド付きだったのですが内容はガイドさんの後ろにぴったりとへばりついていなくては聞き取れませんでした。
八幡平は素晴らしかったけど土砂降りの雨でした。
私と青木さんはカメラも出さなかったので榎本さんの写真をお楽しみください。
ガイドさんは女性でした。名前は不明です。
  
現地に到着した時はまだ雨はパラパラところが歩き始めると本降り

6月なのに残雪7月頃まで残っているらしい

本日の宿泊は八幡平リゾートホテルです。
温泉は良かった。食事は印象に残っていません。
次の日は前回の旅行で、ビール等の個人精算でバスの出発に遅刻したので早めにバスに乗り込みました。我々は最後部です。前日、煩かったせいだと思います。
十和田湖の手前の発荷峠展望台から見た霧の十和田湖は幻想的でした。
これは年に数回あるかの現象らしく、ラッキーでした。

幻想的な十和田湖。右の霧に囲まれて見えているのが御倉半島、下の地図の十和田湖の右下の部分です。


御倉半島

髙村光雲作の乙女の像、十和田湖には魚が居なかったが銅鉱山開発の作業員の為の食料としてヒメマスの養殖を行った等の説明を聞きましたが乙女の像はパスして奥入瀬渓流です。渓流散策ははじめと終わりの良いとこ取りです。
銚子大滝の手前から入って白糸の滝付近でバスに乗り、阿修羅の流れでバスを降り、屏風岩、三乱の流れを見て、石ケ戸休憩所の売店で地ビールを買ってバスに乗りました。
  
銚子大滝、ミニナイアガラの滝
  
九段の滝石ヶ戸(女盗賊お松さんの隠れ家)
          
話は前後しますが十和田湖に魚が居なかったのは銚子大滝を魚が遡上できなかったためのようです。
八 甲田山に行く途中に豪雪で有名な酸ヶ湯がありました。酸ヶ湯温泉傍に八甲田山への登山口が見えました。八甲田山麓から田茂ヤチ山頂を結ぶ100人乗りの ケーブルカーに乗って山頂駅です。山頂は寒かった。我々1班のガイドさんは白髪のおじさん。ここでの一番の感激は、山頂展望台から青森市が見えてその奥左 に津軽半島、右に下北半島が見えたことです。条件が良ければ太平洋、北海道も見えるようです。大した標高でもないのに風と気温のせいでしょう、灌木の高さ が異常に低いのが印象的でした。
見 ずらいですが左側が津軽半島、右が下北半島ですこの八の字コースを回る予定でしたが途中女性が足を滑らせたりしたことで時間超過、半分で帰りました

何とか晴れて、十和田連峰が一望に。
 

ケーブルカー駅のアンテナ群

八甲田ゴールドライン1.8km、一時間のコースを楽しんだあとは、青森市に降りて今夜の宿は平川市の南田温泉ホテルアッ プルランドという町中の宿です。詳細は不明ですが中国資本に買い取られた感じの宿でした。
函館中央小学校の修学旅行客も宿泊していました。お風呂はリンゴが大量に浮いているリンゴ風呂が売りのようですが、日帰り温泉客に開放している露天風呂の方が好評のようでした。
夕食はセミバイキングでした。私は自分で取りに行くのが嫌いなので当然不評です。

ホテルの写真はありませんが、倉庫にしまってあったねぶたです。

三日目は晴天でした。朝日に輝く岩木山を南に廻り込んで弘前市に向かいます。
岩木山にはまだ雪が残っていました。
弘 前から白神山地の西目屋村エリアに入る途中人工湖の津軽白神湖付近の県道8号線は非常に道が細く曲がりくねっていて、対向車が来ないのを祈るばかりです。 バスの運転手白川さんは見事でした。アクアグリーンビレッジANMONという施設がある駐車場でバスを降り、今回のメインイベント白神山地散策です。ガイ ドは花田カズオさんという方でした。
近くに有名な「暗門の滝」があるようなのですが、そこに行く道は土砂災害で通行止めのようでした。
その後の情報によると7月に開通したが、予算の関係で今年は道路整備を行わない方針で、荒れた「暗門渓谷歩道」では拙いので「暗門渓谷ルート」と読み替える方針だそうです。馬鹿だね。
パンフを見ると我々が行ったルートはマザーツリー見学も含めた「ブナ巨木ふれあいの径」(片道2km、90分)のコースだったようです。

濃い水色は核心地域、原則入れない今回は右上の青森側入口からほんのさわりだけ
昭和36年と読める、猟師の伝言板だったとのこと
若木の時に雪に埋もれまっすぐ伸びられずこのような形に育った木が多い生々しい熊の爪痕 これも熊の爪痕

姿通りの矢車草エゾアジサイ幽霊茸

感想はというとまあ良かった。苦労をして登った山ではないので感激はありませんけど。
私は、遠くからは説明を聞かないとブナもトチも見分けがつきません。原生林というと千年物を想像していましたが、ブナは100年位の寿命のようです。
今回、ガイド付きの旅で「ネイチャーガイド」と称する方の説明を聞きましたが植物の名前が覚えられない。一分位脳みそに滞在してどっかに飛んでいきます。以前、埼玉野草の会の方と数回山に行きましたが、今覚えている野草は「岩うちわ」のみです。
ANMONの施設で昼食を摂り、ついでに併設されている「暗門の湯」に入ってきました。

客は我々だけの貸し切り状態で快適でした。謎の緑色の水筒

ガイドの花田さんはガイドだけで生計をたてているのか疑問でしたがその辺は青木さんが聞いていました。(済みません、私も聞いていたけどこの文を書いているのは九月なので忘れました)
次の観光地は「田んぼアート」です。知らなかったのですが青森の田んぼアートは二つあります。
同じ南津軽郡田舎館村内にあり村役場経営の田舎館とその手前の「道の駅いなかだて」にもありました。
今年のテーマは、田舎館は「真田丸」で、道の駅の方は「シンゴジラ」でした。シンゴジラは途中のバスから少し見えました。我々のコースは田舎館でした。お城の天守閣を模した見学楼にエレベータで登ります。オプションの最上階には榎本さんだけ登っていました。(写真参照)

田舎館屋上の天守閣一人天守閣に登った榎本さん天守閣からの写真、田んぼアートの方でなく上を見上げている2人が我々

田んぼアートは古代米の黒米、赤米を再現したので考えられたのでしょうね。
写真をスキャンして二値化ならぬ五色化して、マッピングするのでしょうがただ、リニアに拡大するのではなくお城の望楼から見て正面になるよう微妙に補正しているようです。



時間が余ったので田舎館そばのコンビニでお酒を購入して盛岡駅までのバスに乗り込みました。青森で新幹線に乗りたかったけど、そこはツアーの都合で盛岡までの長旅です。
無事に到着しましたが、バスのガイドさんが最後に忘れ物を点検して我々の酒の空き瓶を見つけてその多さに声をあげて笑っていたのが印象に残っています。
次回はお酒を控えましょう。
最近は居酒屋とゴルフしか興味がなく旅行記も書く気がしなくてこのまま認知症かなと思っていたのですが涼しくなってうる覚えで書きました。
以上


その他の写真はここここここにも
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