アンテナ顛末記その275/80m用ロータリダイポールEF−180SLの調整報告 |
2002.1.25 JA1PYP
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はじめに |
『連休でアンテナを上げました。結果はリレーBOXがついた状態で3.1MHzよりちょっと上が同調点でした。リニアローディング線はかなり長くしているので予想通りです。 リレーON状態で、3.57と3.52になりましたので取り敢えず電波は出ました。』 上記はアンテナ顛末記の一部です。以下は続編です。 | |
この状態で3ヶ月経ちました。 | |
3.57を3.8に上げる作業が残っています。 コイルを外して、エレメントを足す案を完全に捨てたわけではなかったのですが、 @EF-180SLは事実上JA1PYP用の特別仕様である。私がオリジナルをそのまま使用しないの はForce12社及びEDC社に申し訳ない。 Aエレメントを改造するのは難工事で一人ではかなり辛い。 以上の理由により まともにリニアローディング線の調整で対応することにしました。 机上計算ではスプレッダーアームを500mm短縮、ジャンパー線は現状よりエレメント先端側に400mm移動すれば希望周波数になりそうです。 この数値を目安に久しぶりにタワーに登りました。快晴無風とはいえさすがに寒い。 年末はゴルフで大掃除をサボり、家族の冷たい視線を無視。 正月三が日のタワー作業は他人の目を無視しないと出来ません。 細かい寸法は記載しませんが最終状態の写真を掲載します。目安にはなるでしょう。 実際のアンテナは写真で見るより大きく、中心部のジャンパー線をマストより1m以上離すアクロバティックな作業を強いられたことを報告しておきます。 | |
リレーボックスの3つのリレーがon状態(ローディングコイル全て短絡)で3.818MHzに同調しました。おめでとうございます。(自分に対して)エレメントの垂れ下がりも調整して、美しくなりました。
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次にリレーBOXの調整です。 | |
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「アンテナ顛末記その1」にリレーBOX内の写真があります。 |
3対のコイルが内蔵されています。仮に短い順に@ABとすると仕様書ではそれぞれが40, 60, 240KHzの重みを持ち8ポジションの周波数切換で80/75mバンドに対応しています。 しかし実際にはコイルが目一杯密に巻かれていて、50%程度大きい変化でした。 具体的言えばBのコイルをOFFすると360KHzほど下がってしまい、3.46MHzで 80mバンドから逸脱しました。 そこで、1月13日の午後にローカルのJA1KVTに手伝ってもらい、リレーボックスの調整を行いました。 タワーに登ってコイルを延ばし、下で変化量をモニタしながらのカットアンドトライです。 結果として、 | |
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となりました。かっこ内はSWR値です。 | |
これにて調整作業を終結し、クラブスラッシュ二人だけの新年会に突入しました。 その日の夜、2mでスラッシュ各局とのQSOが終わったあと、1月14日00:30JSTに3.792MHzで W6KWと59で交信出来たことをお伝えして、2001年4月20日以来のレポートを終了致します。 皆様の暖かいご支援ありがとうございました。 | |
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調整の終わったEF-180SLとその他のアンテナ
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上から
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X-200 | 430/144MHz GP | |
EF180-SL | 3.8/3.5MHz Rotary Dipole | |
HB9CV | 50MHz 2ele | |
C-4XL | 7/14/21MHz 2ele, 28MHz 3ele | |
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クローズアップ | |
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