2008年8月
番外居酒屋宮城県編
戸塚 寛
JA1PYP

08年の盛夏に宮城県に行ってきました。
午前3時起きです。そうなのです。今回は距離が遠すぎて通勤割引も100km以内を2回しか使えないので 深夜割引を利用するためです。(ETCが4枚あれば半額になります)3時半に家を出てさすがに 15分で岩槻ICに入りました。 最初の観光は蔵王のお釜です。
何十年も前に、山形蔵王にスキーに行っていた時はロープウエーの頂上駅から厳冬の お釜を見たことがありますが、夏場は初めてです。 白石ICで下りて蔵王スカイラインからお釜に分岐する最後の数キロが蔵王ハイラインとして 有料です。 途中は濃霧でせっかく来たのに霧のお釜(霧の摩周湖)かと心配しましたが 標高が上がるにつれて見通しが良くなりました。雲の上に出た感じです。それにしても東北は 森林限界が低いですね。途中から這い松がちょろちょろ生えているだけになりました。 この付近のみ酸性土地の影響かもしれません。 駐車場には車が数台です。平日と言うこともありますが東京近郊以外の観光地は空いていますね。 駐車場から数百メートル歩くとお釜が見えました。 荒涼とした山肌も良かったがエメラルドグリーンのお釜はすばらしかった。

 
お釜です。この写真を撮るには傍まで歩く必要があります お釜の右、荒涼としています お釜付近の蔵王へ登るルート冬季の道案内柱が立っています  
 
気温も低く風があるので半袖では寒いくらいでした。
10時過ぎにお釜を後にしてさあどうしましようか? 仙台市内観光は明日にして塩釜のお鮨にします。塩釜は小樽と同じく鮨屋が多いので有名です。 事前に調べた尾島町11-16にある「丸長寿司」の「親方おまかせ」「みやぎ寿司街道」にします。
 
   
みやぎ寿司街道参加店 丸長寿司の看板    
       
本日のネタは仙台牛のあぶり、生ずあい蟹、子持ち昆布、マグロの大トロ、陸中鮑、うに、アナゴ 等シャリの大きさも程よく美味でした。お酒が飲めないのは残念でしたが。
 
大将おまかせ寿司 お任せに付いて来る、毛蟹出汁の味噌汁に茶碗蒸し みやぎ寿司街道寿司  
       
塩釜から本日の宿泊先の松島へ向かいます。
取り合えず車を置くために先にチェックインします。「一の坊」は駅から遠く観光には ホテル循環バスを利用します。料金は100円でした。
松島湾内の観光船は15時30分のみ小型船(快速、狭い入り江を通過、松島湾の外洋まででる)が 出ているとのことでこれに乗ることにしました。
   
通常はこのタイプの観光船 今回乗った小型船マリンイーグル    
       
浄土ヶ浜のウミネコ同様かもめが餌を求めて側まで 寄ってきます。怖いくらいでした。
   
観光船が出航するとこのようにカモメが群がる 手を伸ばせば触れられます    
       
さすが日本三景です。 観光地として長い歴史からか、よくもまた小さい岩にまで名前を付けましたね。
松島湾島めぐり
かなり有名な鐘島 仁王島
   
   
海に面した瑞巌寺五大堂です。こちらは無料です。
   
瑞巌寺五大堂 瑞巌寺五大堂正面    
       
次は瑞巌寺です。
瑞巌寺の入場券自動販売機 瑞巌寺山門の扁額 国宝の瑞巌寺本堂です.内部は撮影禁止 これも国宝の庫裏
       
松尾芭蕉の句碑を撮りわすれました。

さてお楽しみの夕食です。お酒は一の倉のホテル特注品でした。 一応番外居酒屋編なので食べたものは全部載せておきます。

本日の夕食の献立表
前菜 お造りですが3人前です
三陸若布のしゃぶ穴子添え 金目鯛の煮付け
蕎麦団子

仙台名物牛タンの陶板焼

本日のデザート 本日呑んだ日本酒です
鮑焼き ホヤ焼きこれは私が3人前頂きました
   
   
 
このホテルは展望風呂から見る朝日が売りのようですが 翌朝は曇りでした。
   
展望風呂から見た朝の松島湾 ホテルの部屋からみた中庭と松島湾    
       
朝食はバイキング形式です。
 
和洋折衷の朝食 朝食場所の雰囲気 食堂入り口の活け花  
       
仙台市内観光はまず青葉城址です。
     
伊達政宗の銅像です      
       
この市営駐車場ですが係員はさすがに公務員?の対応でした。 次に伊達政宗のお墓である瑞鳳殿に行きます。 戦災で消失した後の再建ですがその際遺体を掘り起こしたので 副葬品の展示もありました。
   
伊達政宗の廟である瑞鳳殿の入り口 これが瑞鳳殿です    
       
仙台を後にして本日の宿泊地である鳴子温泉に向かいますが 時間が有るので秋保大滝を見に行きます。 小さい駐車場がありそこから滝まで100mほど下ります。 秋の紅葉は良いでしょうね。しかし駐車場が小さすぎます。 シーズン中は路上駐車が予想されます。 結果的には秋保温泉の日帰り温泉を楽しんだ方が 良かったと思いますが、娘が滝フリークですし この時点では 鳴子温泉の温泉めぐりがもっと出来ると思っていました。
 

秋保大滝アキウと読みます

大滝の逆側です.中央に橋が写っています 橋の上から見た秋保渓谷  
       
鳴子温泉は温泉番付の東の横綱です。 但しこれは最近のものでオリジナル(江戸時代)は 草津温泉のようです。 宿は創業150年の「すがわら」に泊まりました。 古くは将棋の名人戦なども行われたようです。 近年は高円宮様も御出でになったとか。 9名様用の3室もある部屋に通されました。
 
鳴子温泉の宿「すがわら」 ロビーにある囲炉裏。ここでコーヒーが飲み放題です 囲炉裏の上に干してある鮎です。鮎の焼き方で紹介した藁苞が珍しいので撮りました  
       
一休みして温泉街の中心に出かけます。 鳴子温泉駅の西側には近代的なホテルが数軒建っています。 その奥の坂を上ると目当ての共同風呂「滝の湯」があります。 ここも時間が早いのか貸切でした。
昔懐かしい看板の骨董品屋がありました 鳴子温泉の共同風呂「滝の湯」です 滝の湯の内部湯槽は2個あって別の樋です 洗い場も源泉です
 
脱衣所の様子 滝の湯の裏手にある源泉です。1500年前に発見された? 滝の湯の裏山を登ると「温泉神社」があります  
       
鳴子温泉は他にこけしが有名ですが、下駄の産地でもあるようです。 「滝の湯」のある道は「下駄履き通り」と命名されていました。 しかしこけしの材なので桐下駄ではありません。 宿から借りましたが少々重いですね。 鳴子温泉が、何故東の横綱であるかと言うと日本の源泉の種類が 16種類?(単純アルカリ泉等)でそのうちの6種が鳴子温泉で湧いていると 言うことのようです。 町は全体的に活気がなく廃業のホテルも目立ちました。 湯布院みたいな仕掛け人が必要ですね。 せっかく6種あるのですから寸又峡温泉みたいに鑑札で何処の旅館の 露天風呂でも入れるようにして欲しい。 共同風呂は他に早大土木研が実習にボーリングしたら湧き出たという 「早稲田の湯」がありますから宿と合わせて3種は体験できます。 宿に帰って今度は宿内温泉めぐりを楽しみました。 この宿の売りはやはりお風呂です。 湯殿が6個あったかな。露天の家族風呂もあります。 平日なので泊り客が少なくどの湯殿も貸切状態なのが 快適でした。 食事も美味しく、古い旅館もそれなりの風情があって良かった。

すがわらの夕食献立

すがわらの夕食 こちらは朝食です
一番気に入った「美肌の湯」 美肌の湯からの眺め.半露天です
              
最後になりますが松島は温泉がありません。 この度2本ボーリングして温泉が出たそうです。 仙台のローカルニュースで流していました。

あとがき
松島は40年ほど前に青木さん、榎本さん、杉本さんと車2台で東北の東半分を 一周したときが初めてです。 当時はカローラクーペとファミリア(青木さん)でした。2人しか免許を持っていなかったので 疲れました。東北縦貫道もなかったので青木さんが予約した松島の宿に着いたのは 夜でした。塩釜にむかう2車線で併走していた青木さんに手を振って、追突事故を 起こした、苦い経験があります。この時のことは今も不思議なのですが警察へは届けない、 名刺の交換も免許証の確認もしない。示談の現金をさっと受け取って行ってしまいました。 今にして思えば無免許等だったのかも知れません。 この時の次泊地が陸中山田付近と記憶しています。早く出発して松島観光はしていないと思います。 車窓からの五大堂は見たでしょうが。 十数年後、会社の仙台工場に出張した時は塩釜からの観光船には乗りましたが それだけです。前置きが長くなりましたが今回、瑞巌寺に初めて行きました。 大木の檜並木も見事です。本堂の屏風もすばらしい。 本当は朝食前に22年前に癌研の大塚病院で同室だった石巻の漁師の息子である ウエキタツオ君に会いたかったのですが往復2時間掛かることがわかって諦めました。

前述の東北旅行の最終宿泊は表蔵王の遠刈田温泉でした。 今回のお釜のすぐ手前です。 この時行きたかった希望がやっと叶いました。 もっともこのときは道がなくて簡単には行けなかったのでしょうね。

鳴子温泉は初めてです。 「滝の湯」の前で埼玉県から来たオジサンが地元のオバサンと 話していました。 「遠くから来たね」 「温泉好きは死ぬ前に一回、鳴子温泉に来なくっちゃ」 の言葉が印象的でした。

今回の旅行は娘の私に対する還暦祝いです。 感謝しています。    
以上
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