2013年石垣島とその周辺の旅
                                                                 戸塚 寛
2013年6月に青木さんが退職するのに合わせて念願の竹富島に行くことになりました。
直接のきっかけは、青木さんが貰ったJTBの旅行券を消費するためです。
当然、旅行代理店はJTBで主契約者は青木さんになりました。
色々調べた結果、全部付きの格安旅行ではなく、航空券とホテルだけの3泊4日フリーコースにしました。羽田から石垣島への直行便は、行きは午後発、帰りは 午前発でありしかも二日目は終日、オプション観光なので迷いましたが、レンタカーの見積もりを取ったらなんと4日間で11,200円と言う、信じられない価格。レンタ カーも借りることにしました。
出発は7月1日月曜日です。午後2:15発なのでゆっくりです。羽田に集合して、搭乗手続きをしてから時間つぶしに国際線を見学しました。
江戸の町見学です。10分おきに無料の周回バスが出ています。江戸の町はTVで見たのより、こじんまりしていて、人も少ない。すでに撤退のお店もありました。




羽田空港、国際線の江戸舞台
江戸小路





時間帯のせいか人影はちらほら



こちらもすぐに撤退して第一ターミナルに戻りました。
便が少ない石垣島直行便は満席でした。感想として遠い。地図を見れば鹿児島の倍ですから当然です。
出発が遅れましたがほぼ定刻の到着でした。東京も暑かったけど日差しの強さが違いました。
レンタカー屋のマイクロバスに乗ってタイムズカーレンタル石垣島店に移動です。
旧石垣島空港の傍なので新空港からは遠かった。車はマツダのデミオです。
とりあえず本日の宿泊場所に移動です。と言っても3泊とも同じですが。
ホテル日航八重山です。JAL関係なのかは不明です。
ロビーに入ったら、氷を詰めた大きなトロ箱に入った魚を見せびらかしている釣り客がいました。
さすが石垣島ですね。
トローリング船を貸しきるのはいくら掛かるのでしょう?
我々は釣りではなく無線をやりに来たのでした。
レンタカーにATAS100と言うマルチバンドのアンテナをセットしました。エレメントは青木さん自作の分割式です。
トランシーバは榎本さんのFT-100です。
夕方でしたが本日の夕食の下見に石垣港に出発です。ホテルから夕食に出ようとしたレンタカー屋のオネーさんが、青木さんですね、免許証をお忘れ。そうです。車を借りた時に免許証を忘れてきたようです。
港に行く途中でHFの巨大アンテナ群が見えました。
石垣港には観光船が多数停泊していました。




自作のマグネットタイプのグラウンド
簡易型の分割式のエレメント






石垣港近くのアンテナを発見
夕方になっていましたが遊覧船が停泊しています


繁華街はこちらなのでホテルに帰り、タクシーで再訪です。
有名店と言っても下調べ不足でして、仕方がないので観光客に情報を聞く始末。
結局、沖縄郷土料理の老舗「「磯」に入りました。お聞きした横浜からの観光客も後から入店。
我々は椅子席に座りましたが、座敷には大人数の宴会が入っている様子です。
オリオン生ビールから始まって定番の琉球泡盛の「八重泉」のロックで〆たと言うよりずっと飲んでいました。「刺身の盛り合わせ」「島野菜のてんぷら盛り合わせ」に「大谷渡りのてんぷら」がありこれは何と聞くと写真の植物がそうでした。見たことないね。
最後は八重山そばでした。
価格も適当、味もまあまあだったのでではないでしょうか。お勧めです。





これから3日間色々な泡盛を飲みました。初日は八重泉





大谷渡り天とは何? 左の観葉植物のテンプラでした





うみぶどう
八重山そば、滞在中は何度も食べました


二日目も快晴です。 
石垣島ドリーム観光のバスがホテルまで迎えに来てくれました。
途中で他のホテルに寄ったらしくほぼ満員です。
石垣港のターミナルビルに集合して説明会です。
我々が予約したコースは「西表、由布、小浜、竹富四島めぐり昼食つき」と言うものです。
船にドリーム観光とあります。要するに旅行代理店ではなく、関東で言えばバス運行会社のようなところが石垣島ドリーム観光だったのです。
船 旅は高速で快適でした。但し高速で進むときの振動と騒音は半端でありませんでした。左舷に平べったい黒島が見えました。船内にはガイドアナウンスもあります。それ によると人口219人で人よりも牛の数が多いとのこと。見た感じはかなり大きい島です。それにしても200人しか居ないの?と言う感じです。
40分ほどで西表島の大原港に着きました。(この辺の時間は、かなり曖昧なので詮索しないように)
観光バスに乗り換えますがこの運転手兼ガイドが達者な方で歌も上手で楽しかった。バスで出発直後、島で唯一の信号機のある交差点がありました。小学生たちの勉強のためだそうです。
最初の観光スポットは由布島(ユブジマ)です。
仲間港から島の東側を北上します。マングローブの森は広く、初めて見る亜熱帯の風景でした。
イリオモテヤマネコ用の道路横断トンネルの話を聞きながら山猫の大看板の前を通過します。「本物はこんなに、大きくないよ」が笑えます。



石垣港の各ツアー会社のカウンター
快晴の石垣港





高速船はこんな感じで疾走、まるでモーターボート
振動と騒音に疲れました、ということで西表島大原港






イリオモテヤマネコに注意の看板、保護用のトンネルも多い



由布太陽牧場手前 を右折して海岸に下ります。広い駐車場に牛車が数台置いてありました。姿のよい水牛です。正確には水牛車ですね。インド水牛と言ったかな。とにかく色が綺 麗でした。この場所が美原というらしい。10名ほどに分かれて、この水牛車に乗って300mほど離れた由布島に向かいます。
御者のおじさんの後ろには三線(サンシン)が置いてあり水牛車の壁には安里屋ユンタの歌詞が書いてあります。
後で聞いたけど幸運なことに行き帰り生演奏が聞けました。
(すべての御者が三線を演奏できる訳ではないとのこと)
ガイドから帰りの水牛車の時間を聞いて解散です。島は熱帯植物園になっています。
また、水牛の生産地にもなっていて
後から行った小浜島のリゾートホテルの池に居た水牛も由布島産でした。
我々はみやげ物や兼食堂でオリオンビールを頂きました。
http://www.yubujima.com/
特出はひょうたん型をしたやしの木でしたが後で調べても名前が分かりません。
帰りは、お客さんも安里屋ユンタの斉唱です。
同乗の若い観光客は知らないようでした。我々は中学の音楽で習いました。
御者のおじちゃんより私のほうが上手かったことは言うまでもありません。
(そんなわけないか)



水牛車
三線で乗客と大合唱クリックするとビデオにリンクします




ミス由布島






引退した水牛や若い水牛たちの水浴び場
赤ちゃんが親の背中だ気持ち良さそう


次のスポットはメインの仲間川マングローブクルーズです。
背の高いオネーサンが船長兼ガイドです。船にはトイレも付いていました。
初めに「本日は大潮の干潮時間なので最終目的地の日本最大サキシマスオウノキまで
たどり着けないかもしれない」と告げられました。出発です。沖縄本島からの米兵と思われるカヌー集団とすれ違いました。船はかなりの速度でマングローブの林を抜けて行きます。快適でした。動画があります。
時間とともに、だんだん潮が満ちてきて結果的には目的地に到着しました。
船着場から50mほど歩いたところに日本最大はありました。
このサキシマスオウノキの板状の根っこは見る価値はあります。
後から考えるとこのコースの最初が由布島だったのは潮の関係だったのです。
パンフレットに記載のコース順序は最初が仲間川でした。
これで西表島とお別れですが、この文を書きながら地図を見ると西表島の東側を
ちょこっと見ただけでした。西側も見たかったですね。丸一日西表島のコースは
浦内川も見られる「西表のさらに西へ~最後の秘境船浮ツアー」と言う物でした。




クルーズボート
マングローブの林






カヌーをしている人も数組ありました




サキシマスオウノキの板状の根っこ


次の島は小浜島です。大原港から小浜港まで35分も掛かります。これには訳が当然あって、このさんご礁の海域は浅くて航路を浚渫して作ってあり、竹富島付近まで戻って
西表の反対側にある小浜港に入港するので石垣島と変わらない航行時間になるのです。実際、左舷に見えている小浜島が遠くなるのにはびっくりしました。
小浜島に着いてバスに乗り、最初の停車地がゴルフ場が併設されているホテル「はいむるぶし」です。
「小浜島リゾートホテルで昼食」とパンフレットにはありますが「リゾナーレ小浜島」ではないので念のため。ここで昼食です。
昼食を終えてシュガーロード、、展望台、細崎集落の見学です。
シュガーロードとはサトーキビ畑を走る直線道路です。こはぐら荘は近くに停車して歩いて見学しました。外観のみです。中には入れません。朝ドラ「ちゅらさん」のロケ家です。




リゾートホテルはいむるぶし







広大な敷地のリゾート施設




シュガーロードの一本道











展望台は海抜99mの大岳(ウフダキ)に登ります。竹富島がすぐそばに見えます。
細崎は小浜港の反対側にある集落で海岸から西表島のさっき行った由布島が
良く見えました。また西表の北に、ウ離島も良く見えて、絶景ポイントではありました。
車窓からの星野リゾート「リゾナーレ小浜島」は見るからに高級そうでした。
最後の寄港地は竹富島です。バスに乗り、港と反対側の皆治浜(カイジハマ)に降りて
星の砂を採取します。浜に看板があり星の砂は有孔虫の遺骸とありました。
次にコンドイビーチに寄りましたが、同じホテルの観光客が途中下車しました。
ビーチで遊んで帰るのでしょう。




展望台に登りました
眼下にはリゾートホテルが






途中で見かけたヘリポート、救急ヘリコプター用のようです





皆治浜の看板、星砂の由来などが書かれていました 星砂を探す観光客


集落の中心にある駐車場に停車して自由見学時間です。
竹富島の原風景というかおなじみの赤瓦、珊瑚塀、白い路です。新田観光の水牛車乗り場を過ぎて、なごみの塔まで歩きました。
赤山丘の設置というレリーフを見ると平家の落人伝説です。よくまあこんな所までご苦労様でした。
今回の旅行の原点である、「死ぬ前に竹富島を見てみたい」の期待は、私としてはちょっと拍子抜けでした。第一に現地人が歩いていない。生活感がないのです。
夏の昼間は雨戸を閉めてじっとしているようです。
竹富島担当の運転手はやる気がなく早く帰したいみたいで我々は乗船時間まで
港の隣にある無料のゆかぶ館で時間を潰しました。





なごみの塔、見晴らし台にいるのは榎本さんです




平家の落人伝説の由来の看板 石垣港では海上保安庁の巡視艇に出迎えられました

本日の夕食は「海八」です。
「お通し」の3点盛り、刺身、島ラッキョウ、モズク、海ブドウ、タコライスなどを頂きました。


海八、最近東京にも出店
沖縄らしいメニュー






今日は請福をいただきました
テレビで愛飲度指数の予報をやっていました






ホテルに帰る途中で購入した玉の露



三日目は石垣島観光です。やっとレンタカーの出番です。
申し遅れましたが「ホテル日航八重山」の朝食は美味しかった。
まず電波を出すために山に登ろうということになり、県道87号線を北上しました。
山の上にある電波塔を目指し、途中、公園の駐車場で車を止め、電波を出したのですが
正確には受信したのですがまったく聞こえません。
石垣島は台湾と同距離ですからDXです。
あきらめて吊橋から写真を撮って移動です。今考えてこの場所分かりません。
バンナ公園でしょうか(石垣ダムです)?




高台を求めて石垣ダムにやってきました
つり橋






CQ DXならず、PLフィルターの威力でガラスの反射なし

川平湾に向かいます。グラスボートに乗るためです。
「ぐるぐん」という会社のボートに乗りました。
駐車場に車を止めてから神社の林を抜けて海岸まで降りて行きます。
石垣島の海はコンディションが悪かったのか(降雨等)思ったほどの透明度ではありませんでした。
それなりの珊瑚礁を約一時間見学しました。




海がきれいと有名な川平湾、でもややがっかり 湾内の見所スポットを案内してくれます







大きなアコヤ貝がいました


次に向かったのはレンタカー屋のオネーサンから聞いたダイビングスポットの米原ビーチです。
キャンプ場があるようなのですが駐車場がありません。
結局、シャワートイレ付の有料駐車場に入れました。
白亜の新築鉄筋住宅で、奈良から移住してきたと、言う謎めいたお兄ちゃんが主(あるじ)でした。
2時間ほどシュノーケリングを楽しみました。私はサーフィン用の半そでウエットスーツを着たのですが、膝の裏が日焼けに無防備で後日大変でした。
我々はこの素潜りのために水中カメラケースを新調したのでした。




左はPTOが改造したケース、右はPYPとIZZが買ったケース
証拠の水中写真、水の透明度は期待ほどであませんでした







近くで潜っていた中年夫婦に話を聞くと昨日、「ボートをチャターして左に遠く見える平離島付近でマンタを見てきた」とのこと。
川平湾のボートショップでもマンタ見物の看板が出ていたことを思い出しました。
次はレンタカー屋から紹介された2番目スポットのサンセットビーチに向かいます。
お昼を過ぎたので食堂探しなのですが車だと、もっと良いところがありそうでなかなか決断できません。結局、民宿兼昼間は食堂に入って、定番の八重山そばを食べました。
途中で気になる看板「伊原間サビチ洞」を見つけ、石垣島鍾乳洞の代わりとしてここに入りました。
小さい鍾乳洞でしたが、海に抜けられる所だけは良かった。
















サンセットビーチに着きました。ここは人工海水浴場でした。
海岸に浮きと網が張ってあり沖合い100mの中で泳ぎます。
有料で温水シャワーも完備です。
水中動画を少し撮って早々に引き上げました。
ここまで足を伸ばしたのですから、ついでに最北端の平久保岬に行きます。
この駐車場で、ついに21MHzで大阪の局と交信出来ました。
岬への階段を上がると灯台があり、大地離島が見えます。ここは絶景でした。
強くお勧めです。悔いがのこるのはここでサンセットまで頑張れば良かった。
ホテルに帰る途中で青木さんが「あ、ヤンバルクイナがいる」と叫びました。
一同しっかり見ましたが、後で調べたらシロハラクイナでした。




石垣島最北端に来ました
ひょうたん島が






帰りにヤンバルクイナならぬシロハラクイナを目撃しました



最後に青木さんが裏技を使ってレンタカーを翌朝ホテルまで取りに来てもらい使用日数を3日にしてもらいました。
石垣最終の夜は奢って石垣牛にします。タクシーの運転手さんからの情報では「やまもと」でしたが電話すると予約が取れなかったので、「石垣島きたうち牧場」にしました。焼肉金城浜崎本店と言う有名店が店名を本社名に変えたらしい。
「おまかせ特上盛り」を頼みました。さすがに美味しかった。





最後の夜の泡盛は久米仙










最終日の朝はホテル巡回有料バスに乗りましたが、このホテルは終わりの方の順番なので混んでいてきつかった。
フライトは10:30なので、石垣島新空港を見学しました。行きは夕方でレンタカー屋にと急いだので、ほとんど見ていません。
大きな円筒ガラスに熱帯魚が泳いでいるミニ水族館があります。
何か、開業仕立ての活気が感じられました。
飛行機の乗客は往路で見かけた顔ばかりでした。14時前に羽田に着きましたがなんとも中途半端な時間です。八重山そばばかりたべたせいか、我々は無性にラーメンが食べたくなり、専門店を探しましたが見つからず、時間的にガラガラの「四川飯店」で遅い昼食です。
見習いウエートレスにお酌してもらい、石垣島の旅を打ち上げました。












島巡りのコースです、クリックすると拡大します
こちらは石垣島のドライブコース




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