2014.03.26京成立石探訪 |
戸塚 寛 |
居酒屋フリークの聖地である、京成立石に行ってきました。 高校の友人のNさんに松本から遠征されて先を越されてしまったので、榎本さんと行ってきました。 24日の月曜日の朝に那須で新調したマキタのチェーンソーで初めて山林木を切って、すぐ帰宅し、退職した会社の後輩の退職送別会に出席しました。久しぶり の午前様。ゆえに、火曜日は静養。本日は最初の予定では上野の東京国立博物館の「栄西と建仁寺」を見てから午後2時開店の「宇ち多」に行く予定が、チュー ンソーの分解掃除に時間が掛かり、美術鑑賞は諦めました。榎本さんに11:44浦和発の京浜東北線の7号車に乗ることを連絡して蕨駅の車両内で合流しまし た。日暮里で、京成線に乗り換え、青砥で浅草方面の羽田空港行きに、また乗り換えて一駅の京成立石にやっと着きました。直線距離は近いのに時間は一時間以 上掛かりました。 予定としてお昼は栄寿司で軽く頂き、開店前に行列に並ぶとことしました。 仲見世通りを覗くともう既に「宇ち多」の前に行列が出来ています。とりあえず最初に様子を見ます。 70才位のおじさん三人組の後に並んで「初めてです」と言うと、「この列は17名の定員」と言われます。そこで先頭からの人数を数えると我々は12,13番目です。これでは寿司屋に行っていると、開店時に入店できないと判断して泣く泣く1時間も待つことにしました。 |
午後1時に早くも12名並びました。最後列は榎本さんです |
ここで後から分かった行列のシステムを紹介します。 仲見世通りは二筋ありまして、この店は両方に面しています。 我々は駅に近い筋に並んだのですが、ここは本来出口専用の入り口でして、最初はこちらから並びます。17名までこちらに並び、18人目からは本来の入り口 である、栄寿司の斜め前に並ぶのです。全定員は39名だったかな。1時15分頃前のおじさん3人に椅子が提供され通りに面した店外特別席に座らせられたの で、本日は早く開けてくれるのかなと期待したのですが、老人常連客への配慮でした。 土曜日はこの出口、入り口が逆になるようです。 トイレは共同で見学に行ったら、もつ焼き「ミツワ」もありました。われわれが並んでいる通りの向かい側に「まぐろや」と言う魚屋があり、覗くと刺身1さく350円也が非常に美味しそうでした。それと外には4月1日からの値上げのお知らせが貼ってありました。 180円のもつ焼きが200円になります。 消費税に関係なく上げ過ぎと思われるでしょうが、それは違います。初御目見えの私が言うのはおかしいと思いますが、2001年の価格が170円です。12年も経って10円しか上げていないのです。 今回の20円は当然でしょう。 米山は一本110円(一皿220円)ですからね。 値上げ表は写真に撮ったのですが、ブレていたので転記します。 180→200、230→250、280→300、360→400、540→600(円を省く) 180円はモツの一皿と焼酎です。540円はビールの大瓶とウイスキーです。 230円が清酒の2級(今このような表示はありませんが)、電気ブラン、280円が清酒1級、 360円がビール小瓶のようです。 それではやっと入店です。看板の下を見たら「内田」の木製表札が掛かっていました。 入店は最初に並んだこっちが先だろうと思いましたが両側同時です。 入(はい)れる場所が決まっているようです。 コの字に配置されたテーブルに押し込まれますが先から詰めてくれません。 まあ、我々が慣れていないせいで店員専用通路を通って二番目の列に入れば人の後ろを通る必要は なかったようです。 飲み物が来ないうちに、ガツとテッポウ、シオツルなどの言葉が飛び交いますが当方はちんぷんかんぷんです。 ビールの大瓶を二人で飲みながらやっと煮込み二つを注文出来ました。(しましたではなくやっと出来ました) |
最初に出てきた煮込みです |
我々の後ろに並んでいた、身長185cmの偉丈夫が私の右隣に座ったので質問させて貰いました。 もつ焼きにはカシラ、ハツ、ガツ、ナンコツ、レバ、シロ、アブラ、ツル、テッポウという具があります。 焼き方は塩、タレ、ミソ(煮込みの汁をつける)、素焼き、ナマ(焼く前の状態)とあります。 素焼きとナマは醤油で食べますが、お酢もかけてもらって酢醤油味にすることもできるようです。 さらに焼き具合は何も言わなければ普通の焼き方、レアは「わか焼き」、ウェルダンは「よく焼き」と指定するようです。 ここの生はボイルしてあります。長年の歴史が事故のないようにしているのでしょう。 レバーだけは多分数年前は本当の生だったと思います。 ですから、隣の方に教わった、「素焼き、レバー、極々(ゴクゴク)若焼き、お酢」が現状ではベストのレバーです。 これが米山の「レバーの半焼き」に近いことになります。どちらが美味しいかというと米山の生姜、にんにく両方ありの薬味が断然有利なのは言うまでもありませんが、値段はこちらが安い。また、焼き物は二本同じものを頼んで一皿ですが、生は別種類もOKだそうです。 ですから、座らないうちに「ガツとテッポウ一本ずつ」の隣の方の注文は生ですから、あっという間に出てきたわけです。 ちなみに一本ずつと言うと生に決まっているとのこと。 彼は二人で来て「焼き」を多く頼み「分けるのが」がベストと言っていました。 われらは煮込みの後、タン生お酢、素焼きレバー極々若焼きお酢、カシラタレ、お新香お酢生姜多目、焼酎の梅割り6杯を消費して一時間ほどで引き上げました。 |
タン生お酢です |
隣の方は榎本さん曰くイースター島のモアイ像のような顔をしており雰囲気は舞台俳優でした。 榎本さんは左隣の常連さんと思われる方との会話が弾んでいました。 宇ち多を総括すると、戦後68年お客さんにモツ焼きと焼酎を安価に短時間で大量消費させるシステムを良く考えてきたお店と言うことに尽きます。 ボイルしたものを焼くのですから当然すぐ焼けます。 お客さんを待たせないのか店の都合なのかが微妙です。(前述の事故は関係ないかも)味はと言ったら生を焼くほうが美味しいでしょう。 この店の正しい過ごし方は「焼酎5杯、モツ皿5枚を30分で勝負して、1800円置いて黙って帰って欲しい」のでしょう。 私は「静かにして」と怒られました。みんな静かに飲んでいます。 比較は出来ませんが一日限定30名様の「米山」は天国です。 まあ、最初のホッピーにありつける時間が15分で最初のもつ焼きが入店後30分は困りますけどね。 場所が近ければまた行きたいお店ですが、初めてなのでブロイラーになった気分でした。 青木さんが「一緒に来て」と言わない限り榎本さんと私は行かないでしょう。 次は栄寿司です。 こちらは空いていてすぐ入れました。 安くて美味しい立ち食いお寿司屋でした。 ぷっりしていた白子と初めて握りで食べたナマコが印象的でした。 |
白子の軍艦巻き |
なまこの握りです。初めて見ました |
最後に。 宇ち多は栄寿司から観察していた状況からすると 平日の15時45分から16時に掛けて行列が無くなっていました。 皆さん参考にして下さい。 |
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