番外居酒屋シリーズその2「大塚 江戸一」

2002年12月12日に大塚の江戸一に行きました。目白駅で降りる会社の同僚を同行者にしたかったのですが、 残業で忙しそうにCADに向かっていたので今回は一人です。


あまり自慢になりませんが、掛かり付けの病院が癌研病院なものですから、大塚は年に数回は降ります。 いつもと違って南口(山手線の内側)に降りました。
見回すと、左手遠くに見えました。都電の早稲田線の先です。間口3間ほどのお店です。
中に入ると、全て、カウンター席でコの字型。手前左に鞄、コートなどを置く棚があります。 正面にちょうど一席空いていました。すぐに、おしぼりとお通し、お箸が乗った30cm四方のお盆がでてきます。カウンタの幅は60cm程、なかなか快適。
ここで間取りを説明します。実に良く出来ている構造で、カウンタの内側は土間でなく、きれいに磨かれた一間幅の廊下。広くてとても使いやそう。サービスのためのすれ違いが容易です。カウンタの幅は前述しましたが、それから計算すると壁とカウンタの端は120cmと言うことになります。椅子があっても人は楽に後ろを通れます。

客席の奥行きも3間あります。大体カウンタには20名程が座れます。左手奥にトイレがありその奥に 3人席2個と1人席が1個あります。ここはテーブル席です。と言うことはこのお店には4人以上では来てはいけないのです。

常連の一人客は入口にある待合い席ではなく。「奥で飲んでいて」と言われます。
正面の厨房との境にある鴨居に料理のお品書きがあり、お酒一覧表はカード入れにありました。

取りあえず「飲んだ銘柄+高くない奴」と言うことで梅錦600円ぬる燗を頼みました。背の高い美人のお姉さんが注文の確認をする時の笑顔がすてきです。ここでスタッフの紹介をすると70歳くらいと思われる頭の薄い金縁メガネが御主人で厨房担当。その奥さんは接客専門。背の高いお姉さん二人と背の低いお姉さん一人が接客、厨房、お燗係りです。計5人で切り盛りしていました。(初めてなので固定のスタッフかどうかは不明)肴はしめ鯖600円と穴子煮550円を頼みました。左隣は3人組で一人の女性は釣り番組に出てくる児島玲子を派手にした感じの美人です。(単に頭に児島玲子風バンダナを巻いた美人かも)既にお銚子が12本並んでいました。(会計は12200円だった)右隣は中年のカップルですが初めてらしく、奥さんに「冷やでおいしいのは?」などと聞いていました。しめ鯖は大振りで切り口も厚くなかなかのものでした。穴子煮は大根おろしの上に、穴子の甘辛煮が乗っているものです。お姉さんが七味を持ってきたので、仕方なく振りかけました。梅錦はいつも飲んでいる銘柄の一つですが、一人だと冒険出来ません。味見ではなく飲みきらないといけないので。次に樽酒で(2種類あった)和泉正宗600円を頼みました。ぬる燗にしたのですが、同じ樽の燗でも蒲田の「河童亭」の菊正より何か口当たりがとんがっていました。口直しは晩酌の高清水600円です。居酒屋か家で飲んでいるのか判りません。何か情けなくなりました。「焼き魚は何があるの」と聞くとメニューとは別に本日の焼き魚の木札を持ってきてくれます。

生鮭、甘鯛、きんき、太刀魚がそれぞれ650円で柳カレイが750円。最近、北海道のきんきの話、 仙台の笹かまぼこ(きんき入り高級品)の話を聞いていたので迷った末「きんき」にしました。

やはり焼きたては美味でした。本日はこれくらいにします。お勘定は昔ながらの大型そろばんで その場で確認しながら計算します。これは特に気に入りました。自由が丘「K」の2階がそうなのですが居酒屋で勘定書きがバーみたいに小さな紙切れに詳細が不明の金額が書かれていると感じが悪い。
まして、ぼけ老人対策で、注文まで紙に書かせます。さすがにビールお酒の類は口頭で頼むのですが よく忘れます。「一本余分に付いているのでは」の不安を後で明細を確認しようと待ちかまえていると紙切れです。客商売をどう考えているのか?お客より古い従業員を大切にしている立派なお店です。

今日は江戸一の話でした。場所も良い、はやっているお店で、礼儀正しいサービスが印象に残りましたが、一人で行くとどうしても単価が高くなるので何とも言えません。勘定は3950円でした。

消費税でもないサービス料が350円付いています。個人的には「浅七」の方が好きです。
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